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家業の登別のクマ牧場が、私の原点です。大学卒業後7年間現場で過ごし、ヒグマの人工飼育やショーに取り組みました。しかしクマ牧場には、ロープウェーの鉄塔とロープとクマしか資産がない。そこで会社の保険の意味で、必要な時に銀行融資の担保になる貸ビル業を札幌で始めたのです。
その後ルスツスキー場が経営破綻し、後を引き受けてくれないかという話がありました。リゾート業界では、夏の観光はまず成功するが冬の観光は難しい。冬を制する者が成功するんです。私には夏にはクマ牧場があるので、冬のスキー場が加われば通年収入が見込める。そう判断して経営に乗り出しました。リゾート開発には大変な初期投資と時間がかかります。ですから人が開発をしたものを引き継ぐのは「北国の生活の知恵」。新雪の上を歩くよりも、人の長靴の跡の上を歩く方が事故がない(笑)。私はこの道を来ました。
ビルを買うのは昭和62年にやめました。今思えばバブルの始まりで、買っても建てても家賃に見合わない。投資してもリターンが見合わなくては会社の足をひっぱることになる。そこで海外に目を向けた。すると海外には投資利回りの考えに見合ったものがあったので、アメリカやフランスのスキー場や、オーストラリアのコアラ牧場等の経営に乗り出したのです。
そのうちに日本ではバブルがはじけて経済がおかしくなった。なのでまた日本でビルや会社を買い始めました。
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私は「やってはいけないこと」をいくつか決めて手帳に書いています。そのひとつは手形です。あくまで現金商売に徹し、日銭の上がる仕事をコツコツとやっていきたい。となると業種は限られてきて、スキー場や遊園地・動物園になるわけです。そして、買ったものが2倍3倍で売れるのを期待する、というような投機はしない。100億投資して10億リターンがあれば10年、20年で回収できる。それを銀行預金に換算してそれよりいいのか悪いのかを考える、投資利回りの考え方を貫きます。
また基本に沿って、自然に逆らわない経営もモットー。ホテルでは部屋をきれいに、ゲレンデは滑りやすく、ゴルフ場ではグリーンに全力を傾ける等、基本に忠実であればお客さまは必ず支持してくれます。
それから夏には夏の、冬には冬のレジャーがある。デフレにはデフレの、インフレにはインフレの生き方がある。デフレになれば物を安く買えるわけで、デフレだからこそのビジネスチャンスが生まれる。時に逆らわず、その時にしかできないことをやっていきたいですね。
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リゾート・レジャー産業は、人々に健康や夢を与える仕事だと思います。健康にはリラクゼーションやスポーツを通して関わり、夢を与える点では、家族の笑いや団欒を育む形でお手伝いしたいと考えています。今や余暇は衣食住に次ぐ生活の4大要素ですから、常にお客さまの目線に立って全力投球していきたい。人間が健康や夢を求める限り、人々に役立ち必要とされる会社になりたいです。
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私は社員に「まず自分に惚れなさい」と言うんです。あばたもエクボといいますが、自分に惚れるといい所が見えてくる。自信が出てくる。そして次には、仕事にも会社にも惚れる。そうすれば「もっとこうしたら」等の提案が出てくる。提案するということは経営に参加することです。そして結果として常にお客さんのニーズに即した施設やサービスを提供できるようになるんです。
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若い人たちに言いたいことは、24時間あれば世界を一周できる今、『人生の舞台は地球だ』ということです。札幌の小さい会社でも、日本に世界に出ていける。しかし地元で可愛がってもらえる会社でないと、海外で商売をしても成功しない。アメリカでもフランスでも、行った先の地元でどれだけ愛されるか。お客さまに感謝するのではなく、感謝される企業でないといけないんです。
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